オーストラリアとカナダでそれぞれ1年ずつワーホリ経験したかーりー(@25karly25)です。カナダにワーホリに行った際、人生で初めて孤独を感じました。
「仲良くなってもどこか壁を感じる」
「集団の中だと自分を出せない」
海外生活をしたことがある人なら一度は感じたことがあるのではないかと思います。コミュ力に自信がある私でも夜な夜な枕を濡らした日もありました。コミュ力だけじゃどうしようもならないことだってあるんです。
安心してください。孤独を感じているのはあなただけではありません。
私がどんな時に孤独を感じていたのか、またなぜ孤独を感じてしまったのか、実体験を元に徹底的に分析してみました。
今海外で孤独を感じているあなたが少しでも元気になってもらえれば嬉しいです。
目次
オーストラリアのワーホリは孤独ではなかった
と聞かれた時に私は迷わず
って言います。そうなんです、本当に死ぬほど楽しかったんです。
英語を始めたばかりで自分の英語力に自信がなかったので、最初はシドニーで日本食レストランのホールスタッフとして働いていました。
英語環境とは無縁の職場。職場の子はみんな活発で明るかったのですぐ打ち解け、仕事終わりにみんなで飲みに行ったり、休みの日も一緒に遊んでいたりと楽しい日々を送っていました。
4ヶ月程経った頃、「せっかくだからファーム仕事がしたい!英語も話したいし!」と思い、タリーという街にあるバナナファームで働き始めました。
今度こそ国際交流すると意気込んでいたのですが、ここにもたくさんの日本人がいました。ですが、日本以外のアジア諸国、ヨーロッパからもたくさんワーホリできていたので、日本人以外の友人を作ろうと思ったら容易に作れる環境でした。
なのにも関わらず、ここでも私は日本人とばかり絡んでしまい、結局日本に住んでいるのと変わらない生活を送っていました。
そうなんです。日本人に囲まれた環境だったので、友達作りに困ることがなかったんです。
アジア人のワーホリ生とは仲良くなれる
留学、ワーホリ経験者のあなたなら首がもげるほど頷いていると思います。そうなんです。韓国人や台湾人とは結構簡単に仲良くなれるんですよね。これって何故なんでしょう?見た目が似ているから?
日本人って、白人に対して勝手に劣等感を抱いていると思うんです。なんとなーく「白人>アジア人」っていう公式が私たちの頭の中で成り立っている気がします。私もそうだったんです。白人と話す時、どこか緊張してしたり焦ってしまう。
あと、白人なら英語が喋れるだろうっていう先入観。今ならわかるんですが、フランス人とかイタリア人の英語ってそんなに綺麗な英語を話してないんです。でも彼らはそんなの気にしないからどんどん喋る。そしたら喋れてる風に見えちゃうんですよね。私、完全に勘違いしていました。
日本人は文法間違いが怖かったり、考えすぎるあまりに話せなくなるって言いますが、私がまさにそうでした。
「sorry?」って聞き返されると、「あぁもうだめだ、話したくない」ってなってしまっていたんです。(結構弱い)
そんな私でもアジア系のワーホリ生とは特に緊張もせず普通に話せていました。人種差別反対って思ってるけど、自分が一番人種差別してますよね。ですが、アジア系の子と仲良くなっても、やっぱり日本人に対して感じる安心感や気の使わなさは取っ払えなかったように感じます。
オーストラリアのワーホリで後悔したからカナダ行きを決めた
オーストラリアにワーホリをしていた時は日本人ばかりとつるみ、日本語ばかりを喋っていました。今回こそはちゃんと英語を学ぶ、と心を入れ替えカナダへのワーホリ行きを決定。
カナダに渡航後は意識的に日本人とは接点を作らないようにしました。最初の頃は時間があれば勉強、ちょっと疲れたらNextflixで字幕なしで洋画を鑑賞したりと意識高い系ワーホリ生。(笑)
カナダではBarで働いていたのですが、昼勤務で忙しくない職場だったので基本的に1人で回していました。週に1度くらいのペースで夜のシフトがあったので、その時はカナダ人、アイリッシュ人、ロシア人とシフトに入ったりもしていましたが、この時も私の悪いクセが発動。
うわべの会話はできるけど、めちゃくちゃ気を使ってしまう!!!
全然気にしてないフリをして話していましたが、こういうのってきっと相手に伝わりますよね。やっぱり向こうも私に対して遠慮してるのがわかるんです。辛い・・・。
1年近く一緒に働いていたアイリッシュの女の子とも特別仲良くなることもなく、最後まで当たり障りのない友人関係でした。
ただ、救いだったのは、日本で知り合った友人が私のシェアハウスに住むことになったのです。(ちなみにその子とはめちゃくちゃ仲良し)家に帰ればその子がいたので一緒に暮らしていた半年間は寂しさを感じることはありませんでした。
ワーホリで英語と向き合ったら孤独と戦うことになった
一緒に暮らしていた友人が日本に帰り、1人カナダに取り残されて気づいたんです。
【心から友達って言える人がカナダにはいない!!!】
もうね、これに気づいた時はめちゃくちゃ泣きたくなりました。いや、普通に泣きました。今まで友達作りに苦労したことがなかったので、初めて感じる感情。友達ってどうやったらできるんだったけ?って生まれて初めて考えました。
その後も積極的にパーティにも行ったりしたのですが、やっぱり言葉が違うとどうしても勝手に壁を作ってしまい、心底楽しめない自分がいました。パーティから家に帰ったらもうゲッソリ。
人種を超えての友情って本当に難しい・・・。
ワーホリ中に感じる孤独との向き合い方
今だからこそ、あのとき少しは日本人コミュニティに頼ってみても良かったなぁって思います。何故あそこまで意地張って拒絶していたのか、不思議・・・。人って心の支えが絶対に必要です。泣くくらい辛いんだったら誰かに頼ってみてもいいと思います。
あと究極に辛くなったときは、ネットで同じような人を探していました。気休め程度ですが、自分と同じような環境にいる人の体験談を読むと、1人じゃないんだって結構勇気付けられました。(完全に病んでいる)
私はしませんでしたが、最終手段としてビザの期限がまだ先でも日本に帰っちゃってもいいと思います。でも自分でできる限りの努力はしたと言えるくらい頑張ったら、の話。
弱い!って言われるかもしれませんが、辛いなら無理にその環境にいなくちゃいけない理由なんてないです。結局私はビザの期限ギリギリまで滞在しましたが、その間たくさん泣きましたし、今から思えばそんなに頑張らなくても良かったんじゃないかなとも思っています。
孤独なワーホリから帰国してから思うこと
声を大にして言えるのは、”外国に住むのが合う人もいればそうじゃない人もいる”ということです。
散々あちこち散歩していて最終的に「日本に住むことにした!」と言うと、友人たちはみんな驚きます。まさか!お前が!って感じですよね。私のこの性格もあり、どこでもやっていけるだろう、とか、そんなこと気にしないだろう、とかみんな思うみたいです。
でもそんな私でも海外ではめっちゃ孤独だったんだよーー!!!!!!!!
自分のこのポジティブキャラもあるし(ほんとにポジティブなんだけど)、できる限り弱いところは見せたくないけど、正直かなり辛かったです。当時は誰にも弱音を吐けなかったけど、今やっと話せます。
そして改めて友人の存在の大きさを知りました。日本に帰ってきて、どこに行っても声をかけてすぐに会える友人がいるというのは、どれだけ恵まれているのか。
外国の暮らしに馴染もうと努力してきましたが(問題ないと思ってた)、結局私は日本生まれ日本育ちの典型的な日本人でした。でも海外に住んでみないと、「海外最高ー!日本なんて堅苦しいだけだしもう早く出たいー!」と頭の中がお花畑状態だったと思います。
実際に海外に住んでみて、自分は日本での生活の方が合っていると気づけて良かったです。それだけでも全然無駄じゃなかったと思えます。
今海外で暮らしていて孤独を感じているあなた。もしかしたら、認めたくないだけで日本の暮らしの方が合っているかもしれません。自分がどんな場所に身を置き、どんな人に囲まれて生活していきたいのか、改めて考えてみてください。勝手に理想像を思い描いているだけで、実は結構日本の暮らしが合っていたりするかもしれませんよ。